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バガスとは

バガスとは──サトウキビの残渣
世界で大量に余剰がある
ほとんど唯一の資源

バガス(サトウキビの搾りかす)とは

さとうきび(イネ科多年草)は世界70カ国以上で栽培され、年間生産量は約12億トンにものぼる、世界第7位の農産物です。そのさとうきびは、砂糖生産に必要な糖汁を絞っ た後に、茎や葉など大量の残渣(搾りカス)を発生させています。この残渣が「バガス(Bagasse)」と呼ばれるもので、その年間排出量は、世界中で約1億トンにも上って います。

こうしたバガスは、燃料として利用される場合もありますが、使いきれない場合は廃棄せざるを得ず環境汚染の原因となります。

しかし、バガスは燃料以外にもバガスパルプとして製紙に用いることができる貴重なバイオマスなのです。現在、バガスパルプの生産量は世界中で約370万トン。これは全製紙用パルプの1.8%を占めます。

バガスパルプは製糖工場に隣接して作られているために、わざわざ伐採や運搬をする必要がなく、その分の二酸化炭素の発生を抑えることができます。また、木材パルプの代替としてバガスパルプの利用を推し進めることは、森林を守り二酸化炭素の排出量の削減に大きく寄与することになるのです。(370万トンのバガスパルプは約11億本の木材の節約になっています。)

 

サトウキビを搾汁した場合、全体の約25%がバガスとして得られます。水分約45%、繊維分約55%と若干量の糖度で組成されています。

森林破壊を防ぐために。

バガスを二次利用する時、製糖工場から大量に発生するため、他の原料に比べ集荷・運搬のコストが小さく済み、経済的なのです。バガスから紙を作ればそれだけ木材の消費を抑えることができ、森林資源を守ることにつながります。

 

バガスペーパーとして

バガスを原料としたバガスパルプは、植物パルプとしてはワラに次ぐ年間約370万トン(約16%)が生産されていると言われています。

 

燃料として

精糖工場で圧搾用の燃料として昔から使われていますが、バイオエタノールの原材料としての利用も考えられています。

 

当社の「e-モールド」はこのバガスを使って成型したものです。


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