e-モールド製品の使用後の処理について
通常は燃えるゴミとして処理しますが、学園祭などでは以下のような試みもなされています。
●埋められる場所がある場合には、土壌還元も行われています。
学園祭などではゴミをできるだけ学外に出さないため、学内に埋める土壌還元も行われています。これまでの経験によると、埋める際に容器と容器の隙間に土が入るようにし、穴はあまり深くない(60cm以内)ほうが分解が促進されるようです。また、寒い季節には分解は進みませんので、学園祭で埋めたeモールドの分解は主に4月から6月にかけて進むようです。
●地元の古紙回収業者に依頼して引き取ってもらっているケースもあります。
ただし、汚れ具合や数量に依存するため、業者とよく相談する必要があります。
●堆肥化装置がある場合、生ゴミとともに堆肥化処理しているケースもあります。
eモールドは生ごみなどと一緒に生ゴミ処理機を用いて1次堆肥化し、さらに2次発酵・熟成を経て堆肥化可能です。
●ペレット燃料化
使用済みeモールドをシュレッダーで細かくした後、ペレット製造装置で直径6mm、長さ20mm程度のペレット燃料に加工する方法です。
※2008年の学園祭において、一部、ペレット燃料化実験を行い、ボイラー用燃料としてリサイクルされました。ただ、現在のところ輸送等の問題があり、普及にはまだ少し時間がかかりそうです。
農水省助成事業レポート
事業名:食品リサイクル促進技術開発事業
課題名:非木質系パルプモールドのコスト低減と易分解性の改善技術の開発
食品残滓とともに生ごみ処理機で発酵分解する実証実験を行ったものです。
株式会社エコ・アイがバイオマス容器の有用性を検証するために株式会社松屋フーズ向けに容器を提供し、堆肥化装置に食べ残し等とeモールドを一緒に入れてできた1時堆肥をつくり、それを2次発酵させてできた堆肥の成分分析をして、さらにそれを用いた小松菜の発芽試験まで行ったものです。
≫食品リサイクル促進技術開発事業レポート(PDF・955KB)